不登校連動型の起立性調節障害の対応方法

起立性調節障害と不登校心理 心理

こんにちは、佐野です。不登校連動型の起立性調節障害の場合、起立性調節障害単独の場合と状況が異なりますので、別の対応が必要になります。
今日はそんな、不登校連動型の起立性調節障害について考えてみたいと思います。

結論:不登校を改善させようとしない

不登校連動型の起立性調節障害の場合、意識的、無意識的どちらであっても「学校へ行きたくない」という感情を抱えていると、体調が良くなると学校へ行かなくてはいけなくなるという体調が良くなることで、本人にとっては望まない状況が生まれます。

意識的に学校へ行きたくないと自覚できている子はまだいいですが、学校へ行きたくないという感情が無意識レベルで抑圧されている場合には、「学校へは行きたい」と言いますが、強烈な体調不良で、実際に学校へは行くことが出来ません。

この不登校が連動している場合には、起立性調節障害としての対応ではなく、不登校の子供に必要な対応が必要になってきます。

不登校の子供に必要な対応

不登校の原因(学校へ行きたくない感情を抱く理由)は、それぞれなので、対応は個別に変えていく必要がありますが、いじめなどの場合を除いて、なぜ不登校になっているのかわからない場合には、無理に不登校を改善させようとしないというのが答えになってきます。

人間だれしも、嫌なことや嫌いなことを避けたいですが、不登校になる子供というのは、元々いい子であったり、真面目であったりすることが多く、自分の感情を抑えて周りに合わせようとする傾向が強い子です。

今まで嫌なことを頑張って我慢し、それを継続し続けてきた結果、心が耐えられなくなって不登校になっています。既に限界を迎えていることが多いのです。

不登校状態からまた元気に学校へ行ってもらいたいという親の気持ちはわかるのですが、心が耐えられなくなって不登校になっているケースでは、登校を促すようなあらゆるアプローチは本人にとって心の負担が増えて苦しみが増えるだけで、逆効果です。

不登校は追い詰めてしまうと、部屋に閉じこもって数年間引きこもりのような生活をするケースも少なくないことから、不登校を無理に短期で解決しようとして、追い詰めてしまうのは得策ではありません。

不登校連動型の起立性調節障害で大切なのは、まずは、その子にとって過ごしやすい環境を作ってあげることで、体調を改善させてあげることです。

過ごしやすい環境とは?

過ごしやすい環境とは、安心して過ごすことができる環境を整えてあげることです。

不登校になるほど、心のエネルギーが不足している子供は、基本的に我慢が出来ない状態になっています。

ゲームばかりしていて夜更かししている、Youtubeをいつまでもだらだら見ている、お風呂に入らない、朝も起きられない、ご飯も食べない(好きなものしか口にしない)、家族と会話をしようとしないなど、今まで我慢しすぎたせいで、些細な我慢や嫌なことをする力が著しく低下しています。

普通の子はみんなやっているし、今までそんなに我慢して(ストレスにさらされて)きたように思えない親御さんも多く、単に怠けているように思えてしまうかもしれませんが、ストレスに対する抵抗力というのは遺伝的にある程度決定されるため、何もしないでただ座っているだけであっても、非常に強いストレスを受けている場合もあるので、自分の尺度で考えないように注意が必要です。

安心して過ごすことが出来る環境

不登校になっているということは、少なくとも子供にとって、学校は安心して過ごせる環境ではないということです。

これがいじめ、学業、先生など、明確な理由があって安心して過ごせないとなっている場合もありますし、集団が苦手であったり、循環器系の問題から長時間座っていることが辛かったり、疲れやすいといった認識しずらい安心できないが理由になることもあります。

心のエネルギーを回復させるには、まずはストレスを受ける安心して過ごすことが出来ない環境から、保護してあげる必要があります。

その保護の役割を果たすのが家庭になるわけですが、親御さんから何で学校へ行かないの?食事食べたら?ゲームしすぎじゃない?など、あれこれ口を出されると安心して過ごすことが出来ず、結果部屋に引きこもってしまったりします。

自由にさせて堕落していかないか?

子供の自由にさせると、昼夜逆転したり、ゲームばかりして生活するようになるので、本当にそんな生活をさせて大丈夫なのか?ダメになっていくのではないか?など、不安になるかと思います。

自由にさせるというのは、単純に放置しておけばよいというのではなく、信じて見守ってあげる、何をしても味方でいるという雰囲気づくりが大切です。

多くの子供が何も口を出さなくなれば、昼夜逆転したり、ゲームばかりして生活するようになることが多いですが、それでも、見捨てられたと勘違いしてしまうことがなければ、自分の辛さを親が理解してくれた、このままでも親は自分を愛してくれているという感覚が育てば、体調が改善すれば新たに何か挑戦しようとします。

前述したように、心が耐えきれなくなって不登校になっているので、自由を奪ったり、行動を制限したり、ゲームを取り上げたりという行為は、自律神経を整えるという医学的な面では正解ですが、子供にストレスを与えて悪化させることもあります。

甘やかすのではなく、大丈夫感、安心感を与える

自由にさせるというのは、何をやっても叱られない、許される環境を作ることではありません。

親は自分を愛してくれている、守られている、存在そのものを受け入れてくれているという大丈夫感、安心感を子供に与えることが自由にさせる目的です。

しかし、子供が将来困らないように、あれこれ口を出してしまうのが親心だと思います。

残念ですが、多くの子供はその親心からくる言葉の裏を理解するほど精神が成熟しているわけでも、大人でもありません。

口を出されるのは、自分がダメだから口を出される、学校へ行けない自分は親に愛してもらえない、親の言うことを聞かないと親は愛してくれない、親は自分の心配ではなくて自分の思い通りにならないことを怒って叱っている、親や周囲の人のの期待に応えないといけないといった、誤った認識で自分の存在だけで自分を肯定できなくなっています

俗にいう自己肯定感が低いという状態ですが、そういった間違った自己認識を、休ませている間に学校へ行けなくても愛されている(存在だけで受け入れられている)という感覚を育て、自己肯定感を高めていく事がとても大切になります。

そういった安全な環境が家にあると認識できるようになることで、学校など、外の世界に挑戦して仮に失敗してしまったとしても、いつでも避難できる安全な場所があると思えている子は、安心して挑戦していけるようになります。

元気になっても、学校へ行くとは限らない

心のエネルギーが不足して、学校へ行くことが出来なくなりますが、心のエネルギーが回復しても学校へ行くとは限りません。

心のエネルギーは活動するためのもので、学校へ行くためだけにあるわけではないからです。

心のエネルギーがたまってくれば体調は良くなりますし、活動的にもなります。それを学校へ行くために使うかどうかは本人が選ぶしかありません。

自主性がなければ、我慢して学校へ通ったとしても、消耗してまた学校へ行けなくなるを繰り返します。自主性が育つまでそっと待ってあげることがとても大切です。

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