
こんにちは、佐野です。今日は当院でパニック障害や不安感で悩まれている方に必ず指導しているパニック発作をコントロールしていくための呼吸法について解説しています。
結論:二酸化炭素を貯めよう
パニック障害などに付随する不安感や過呼吸(過換気症候群)発作は、体内の二酸化炭素不足が影響しています。
二酸化炭素が不足すると、神経が酸欠を起こし、パニック発作が誘発されます。
(詳しくは過去記事を参照。)

その為、二酸化炭素を体内に適正量貯められるようになると、パニック発作を最小限にコントロールできるようになります。
当院でも呼吸法の指導を取り入れたことから、施術で効果が出るよりもはるかに早い段階で、パニック発作のコントロールを行えるようになるクライアントさんが増えてきました。
パニック障害は呼吸の管理を行えるようになることで、ほとんどコントロールできるようになります。
二酸化炭素をためる理由
ほとんどのパニック発作は、過換気症候群(過呼吸)を伴っています。
パニック発作が出ると、不安になる、手足がしびれる、動悸がする、息苦しくなる、意識がなくなりそうな感じなどの症状が出ます。
人によっては死ぬのではないかという恐怖を感じます。過呼吸発作の原因は、体内の二酸化炭素不足です。
パニック障害の方の呼吸を観察すると、過呼吸発作を起こしていない時でも平均的な人よりも呼吸が早く、ゆっくり呼吸している人は呼吸が大きい傾向があります。
この呼吸では体内の二酸化炭素不足は解消されません。
二酸化炭素が不足した時に過呼吸発作が発生するのに、日常的に二酸化炭素不足のなりやすい呼吸を行っているので、何年でも引きずってしまうのです。
二酸化炭素を増やす3つのポイント
二酸化炭素をためるには、
①今持っている二酸化炭素を体の外に出し過ぎない正しい呼吸を身につける
②積極的に二酸化炭素を貯める呼吸法を行う
③上記二つを継続する(最低3ヶ月)
の3つを行うだけです。
当たり前ですが、二酸化炭素を吸うのは危険な行為なので絶対に行わないでください。窒息死します。
正しい呼吸については過去記事で解説していますので、参照してください。

二酸化炭素を貯める呼吸法についてはまた別記事で紹介します。
まとめ
・不安感やパニック発作は主に過換気症候群による二酸化炭素不足
・不安感が強い人やパニック発作を起こしやすい人は、日ごろの呼吸が悪い
・日頃の正しい呼吸と二酸化炭素を貯める呼吸法を継続することが大切
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