本人以外にご家族がご一緒にご来院される場合について

本人以外にご家族がご一緒にご来院される場合について

このページでは施術を受けられるご本人以外の方がご一緒に来院される場合について、当院の方針をご説明させて頂いております。

自律神経改善には心理的な自立が大切です

自律神経系の問題は心理的なストレスの影響でも発生しやすくなるため施術だけを受ければそれだけでよくなるというものではありません。

心理ストレスが特に顕著に関わっているパニック障害、うつ病、起立性調節障害などはその方の基本となる思考パターンや価値観を変えるなどストレスに対する抵抗性にもアプローチすることで、根本的な改善や再発の予防につながります。

自律神経疾患の改善に携わらせて頂いてきた中で、改善しずらい方や再発される方は年齢相応の心理的な自立が出来ていないという共通点があることがわかってきました。

心理的な自立とは、親や周囲の人の価値観や考え方、判断ではなく、自分の価値観、考え方に基づいて判断して決定できる状態を言い、簡単に言えば自分のことは自分で出来る状態です。(経済的に自立しているかどうかではありません。)

心理的な自立は以下のような関連があります。

年齢相応の心理的に自立できていない→ストレス耐性が下がる→ストレスを受けて自律神経が乱れる→パニック障害、うつ病、自律神経失調症、起立性調節障害

年齢相応の心理的な自立が出来ていないと、年齢に応じたことを求められても誰かの保護を必要とするのでストレスの影響が強く出てしまいます。その影響から自律神経に悪影響が出てしまいます。

心理的な自立を促すことも改善の一環として行っていく必要があります。

当院を利用される際にも、予約の連絡、カウンセリングシートの記入、カウンセリングへの受け答え、生活改善提案への取り組みなど、小学校低学年など年齢が低ければ低いほど親御さんのサポートが必要です。

年齢相応の心理的な自立は年齢に合わせた保護(サポート)によって可能になってきますが、年齢不相応な過保護や過干渉をうけることによって心理的な自立は妨げられてしまいます。

年齢相応の適切な保護(サポート)を受けてこられてきた方は、年齢が上がってくるにしたがって、自分のことは自分で考えて決めて、行動して責任を持つということは出来ます。

もし、年齢不相応な過保護・過干渉な養育環境で育てられてしまい心理的な自立が出来ていなければ、年齢相応になるようにトレーニングする必要があります。

当院は心理的な自立の再トレーニングの場でもあります。

そういった理由から、ご家族が一緒に来院される場合には年齢相応のサポート以上のことは行わないで頂くようにお願い致します。

保護者が一緒に来院される場合

保護者としてご家族が一緒に来院される場合は、高校生以下のみに限定させて頂いております。送迎などでご家族が一緒に来院されることは自由です。

高校生以下の場合

基本的には保護者として親御さんや祖父母の方が一緒に来院して頂いて大丈夫です。カウンセリングの段階から既に改善に向けての取り組みがスタートしています。

小学生高学年ぐらいからであれば、必要なことは話が出来る年齢です。話が出来ない場合であっても、つたない表現でもお聞きしますので、本人の言葉で説明させてあげて下さい。

小学校5年生以上のお子さんは基本的にはお子さんからお話を直接お伺いします

どうしても理解しずらい部分や、補足の情報が必要な場合にはこちらから保護者の方へ不足している情報についてお伺いすることはありますが、お子さんが上手く話せなくて言葉に詰まっていたとしても保護者の方が横から代理で返答をされないようにお願いします。

本人に自分の心身の状態について話をして頂くことで、自分の心身の状態を言語化して整理することがまずは大切になります。

また、中学生以上のお子さんの場合は、次の来院をどうするかなどの予約の日時をまずは本人の希望を聞きそこから送迎の関係で話し合って頂くようにしてください。(保護者が一方的に決めないでください。)

心理的に自立させていくことは、自律神経の状態を安定化させるうえでとても重要になります。

高校を卒業されている方の場合

ご家族の方が送迎目的で一緒に来院し待合室で待たれる、家族として病態を知りたい、どう接していいのかについてアドバイスが必要な場合には一緒にご来院ください。

しかし、高校を卒業されている方は成人ですから、心理的な自立がほぼ完了している年齢です。

本人の不安感が強く家族がそばにいないとコミュニケーションが全く取れないような状態でない限りは、親御さんやパートナーであっても保護者として一緒に来院されることはご遠慮ください。

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